お水送りからお水取りへ

2004/03/02


  
水送りへ  水取りへ 



どちらかの祭典に行ったことのある人なら、おそらく一度はやってみたいと
思うであろう、「お水送り」で送った水を「お水取り」で受け取りたい、
という野望は、私は3年前に果たしたわけですが、今回はおーちさんの
野望達成のためにツアーが組まれました。しかし、その実態は腐女子御用達
の「小説の舞台を求めて」。とどのつまりは有栖川ツアーなのでした。
(おーちさんの簡易ツアレポは、活字倶楽部@雑草社の04春号に掲載)
まずは福井駅でひやまさん@ALFAMAと合流。わざわざお休みをとって、
車を出していただきました(-人-) 翌日も通常勤務だったのにごめんね。
本日の宿であるひやま邸へ荷物を預けに行き、近くの越前そばの店に昼食へ。
最近改装されたらしく、なかなかに洒落た個室をあてがってもらい大満足。



おなかいっぱいになったところで、ネタを求めて越前海岸一周ドライブへ。
「蝶々ははばたく」ネタのツアーを兼ねていましたが、これは自粛。
とりあえずは「なんちゃってキーラーゴ」へ。目的小説が変わって、一瞬
エセ北方謙三ツアーになります。(「ブラディ・ドール」シリーズ参照。
ただし、作中でのキーラーゴの所在地設定は太平洋側の沼津市外れ)



道路沿いに海に突き出した岬、そこに建つ瀟洒な喫茶店。
駐車場にはたくさんの外車(この日は国産しかいなかったけど)。
テラス席からは、全面に広がる海。雰囲気も立地もほんとそっくり。




しかし、これは何だろう…窓の前は、海へ消える歩道。
誰もがつぶやいた。「火○サスペンスか土○ワイドか…」
ということで、キーラーゴ改め火サスの舞台。





全員カフェオレを頼んだら、全員カップが違った。おしゃれ〜。
出てくるまで20分かかるところも、香りがすごく良いところも、
ほんとにキーラーゴのようでした。マジで豆皮とってるのかな?




さて、お次はネタ探索の立ち寄り。まずはごく普通に観光写真。
越前岬のポイントである呼鳥門。幸いここで唯一の晴天がのぞく。




そして、その門の前にあるドライブイン。ここでまたつぶやく
「福井県民のセンスって…」
ええ、今回の旅は、その一言がすべてを象徴しておりましたとも。




ドライブイン前駐車場にあった滝のモニュメント。その前に立つと
滝の水流が止まり、その中にあったのは、演歌歌手の等身大石碑…。
そして流れ出す、演歌。……いや、店主の趣味だと思うんですけど…。
三者が同時に歌いだすと、それはそれはもう何とも言えず(以下自粛)




そして何より、ここのすごいところは、トイレ。この噂を聞いて、
わざわざ遠回りの越前海岸一周を決行したので。まず中に入ると、
ごく普通に個室が並んでいます。(禁断の女子トイレ特別公開)




小鳥の声とせせらぎの音がする以外は、ごく普通なのですが、



その中は4畳ほどもある巨大空間。つくばいや盆栽が置かれ、
広々しすぎて落ち着かないことこのうえない。一応これ、福井県民の
店主のセンスで、客寄せのための仕掛けなのだそうです…。




そして、一番面白かったのはこれ。ドアを入るとまず道標石があり、



角を曲がると洋式トイレが…。に、似合わねえ。


男子トイレもぜひ撮りたかったのですが(特にアサガオ!)、カメラを
抱えていざ、と入口へ近づいたところで、清掃員らしき方々が入って
いかれたため、そこで写真撮るわけにもいかず、断念。うう、無念。
ちなみにここはトイレだけの利用不可。必ず買い物をしていきましょう。
駅より100円ずつくらい高かったけど、それだけの価値はありました。




その後は順調に走り最後の最後で一本間違えて名水百選へ寄り道した
以外は、さくさくと神宮寺近くまで移動。予定より1時間は早く到着。
しかし、3年前は停められた路駐スペースは、今年は閉鎖されていた!
1kmほど戻る「森の水PR館」の駐車場へバック。ここはビジター
センターを兼ねていて、内部にはこんなお水送りフィギュアジオラマも。



ここにはたくさん露天が出ていて、うち一つ(青年部とかかな?)に声をかけられる。

相 手「鍋食べて行かない?」
ひやま「何ですかそれ?」
相 手「しし鍋で…」
ひやま「いただきます」

即答。あまりの畳み掛けるような返事に、呆然とする残り二人。
いやしかし、このしし鍋、えらい旨かったです。隣接する名田庄村で食べたしし鍋
もやたら美味でしたが、この地方は全部そうなのか。柔らかくてコクがある猪なんて。




  
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