奈良2・斑鳩周辺

2005/01/10


    
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翌1/10は、メンツ替えて奈良観光。本日は成瀬と葉月の二人を
王寺駅で拾い、まず信貴山へ。ただのミ○ージュツアーとも言う(笑)




信貴山朝護孫子寺と言えばこれ、巨大な「張子の虎」。奥に見えるのが本堂。
「あそこまで登るのかっ」と恐怖していた方々、山って遠く見えても近いしょ?


奈良の寺にはよくある話だが、一山にたくさんの寺・神社・祠その他が
同居していて、合同マンション状になっている。信貴山は特にすごい。
ここまでの規模になると、既にテーマパークとも呼べるくらい。
途中の社寺に立ち寄り、1400年のカヤに「高坂の正体より年寄り」、
ラブリー七福神の前で「一つ名前が思い出せないジンクスは本当だ」、
88ヶ所御砂踏みで騒いだり、願いひょうたん買ったり、それに願い事を
書いたはいいがその祈祷を忘れたり、あっという間に本堂下までたどり着く。




そこで分岐するのは、虚空蔵菩薩と空鉢護法。守り本尊だから、と虚空蔵さんへ
参る成瀬を待つ間、「空鉢は登山だからねえ」と話す残り二人。




700mとなってるけど、実際は急勾配階段なので、登山だよありゃ。
あれはちょっと二度は勘弁。竜王塚がたくさん並ぶ一角で、雄岳山頂です。
ちなみに雌岳は途中で分岐しており、信貴山城跡らしいです。




とりあえず本堂にてお参り。この後葉月が引いたみくじは凶。
悪運を祓ってもらえばいいんだよ〜と、そのまま戒壇巡りへ。
その前に入口のびんずるさんに、病気を持って行ってもらうよう祈る。

戒壇巡りは、本尊の下をぐるりと回っている戒壇を歩き、途中の
生まれ年の観音さんたちに参ったあと、本尊真下の錠前に触れる
ことによって本尊と結縁します。…真性結縁はできませんので、
調伏力は授かりません(笑) はい、ここの本尊は毘沙門天です。
日本で初めて、毘沙門天が下りてきたのがここ信貴山。それで、
聖徳太子から「信ずべき貴ぶべき山」と呼ばれ、この名前になったとか。
戒壇巡りは真の暗闇を経験できるので、信心関係なくとても面白い。




本堂大講堂から見る奈良盆地。珍しくくっきり見えている




逆光でかすんでいるけど、剣鎧護法の社。ここまでは鳥居が並んで
いるのですが、なるーの写真は真っ赤になったとか。撮られたくないのか?




本堂を下りて、あちこちにいる虎の石像に可愛いと言いつつ、
巨大、というか長大トラの口から入って尾から出る「御砂踏み」へ。
入り口には「西国33箇所」、トラ口には「四国88箇所」と
書かれているが、正解はどっちなんだー。(数的には88?)




どんどん下って、剣鎧護法へ。鳥居が並ぶ道を歩く。
ここも病気平癒にご利益があるらしいが、どうしても
輪っか転がして高耶の前を走る護法童子しか思いつかない。


ジャスト1時間で信貴山を堪能した後、世界遺産・法隆寺へ。
駐車場にはぬかったわ…一番遠いのが\600で、近づくと\500で、
一番近いのは土産買えばタダとは。今後の参考にしよう。




逆光で線が入ってしまったが、法隆寺内部の有料区間




南大門から、法隆寺核心部を見る




出口の向こうは松並木。小さくてよくわからないな


この後、宝物殿に入ろうとして、ゆーりがチケットを落としたことが
判明。入口でわたわたしてたら、係員さんが入れてくれました(^^)
国宝、重文がこれでもかと並ぶ。三蔵法師の巻物もあったっけ?




夢殿へ行き、ついでに中宮寺へ。アルカイックスマイルの半跏像で
有名な寺。もともとは聖徳太子母の家。春にはこんな風に山吹が見事。




本尊は如意輪観音。この像もいろんな小説でひきあいに出される




当日、一輪だけ山吹が咲いていた。狂い咲きだね。

中宮寺を出た後、駐車場近くの柿の葉寿司の店で寿司購入。
有名な店だけあってうまうま。意外といなり寿司が好みでした。




そのまま、斑鳩の里を抜け、中宮寺跡、法輪寺、法起寺と巡り、
石上神宮へ向かう。これは秋の法起寺、コスモスは当たり外れアリ。




石上(いそのかみ)神宮は、奈良では最も力の強い社。
三輪が天皇なら、石上は陰陽師頭、って感じでわかるかな?
伝奇モノではよく話題にされ、ミラでもラストバトルがここ。
封殺鬼では、道の閉鎖が一本足りんとツッコんでもみたり。
(ちなみにこの写真は秋に撮ったもの)




神社へ入ってすぐ、ニワトリがお出迎え。かつてはもっと大量に
闊歩していたが、トリインフルエンザの時に鶏舎に押し込まれた。
ここのニワトリは木に登るので有名。夕方になると、たくさんの
ニワトリが木に群がるようにして登っていったものですが。

※蛇足。2006年になって急に烏骨鶏と尾長鶏が数十羽放されました。
新顔と思われるこいつらが、木に登るかどうかは未確認。



これは秋の写真。拝殿前から、神域疑惑の大銀杏方向を見る。
石上の拝殿奥は禁足地で、主祭神・布都御魂(ふつのみたま)という
剣が封印されているのをはじめ、5柱の神が全て剣であり、
それぞれがいわくありげな伝説つき。物部氏の封印も見て取れる。
七支刀は「天使禁猟区」の先輩の本体だし、1本は三種の神器・草薙の剣。

ここで、小さなニワトリ陶器入りおみくじを葉月購入。今度は見事大吉。
信貴山が悪運を引き受けてくれたのね〜と騒いでいると、「旅/盗難注意」
前々日に定期を落としているだけに、オチつきかよ〜と。




時間にゆとりがあるというので、ちょこっと南下してホイホイ火が出る
竜王山を眺めてから、郡山城址へ立ち寄り。中に入る時間はなかったが、
ここなら駅から近いので、薬師寺・唐招提寺とセットでも来れるし。
この写真は春に天守閣跡地から内堀方向を眺めたもの。

そのままJR郡山駅へ。ややゆとり持って到着。お疲れ様でした〜。





  
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